• 自動浮沈クラス
    ★競技概要

     自動浮沈クラスとは
    自動浮沈潜水艦などの自動浮沈機能を搭載した模型、玩具でのスピード競技です。
    自動浮沈機能を搭載した模型、玩具で自動浮沈機能が動作することが条件です。簡単にいうと自動浮沈するなら何でもOKです。動力形式は問いませんし、潜水艦じゃなくてもまったくかまいません。このところ沈みっぱなしで浮かぶ瀬もないそこのお父さん、たまにはこのような浮き沈みでみんな一緒に楽しみましょう。

    ★自動浮沈クラス規定

    1) 作品規定:
     過去に市販、配布された玩具や模型、又はそれらを基にした作品や自作の作品であること。
     潜水艦、潜水艇としての実感に欠けるものではないこと(架空のものであったとしても)。
    2) 動作条件:
     浮上状態でのスタートからゴールまでに最低1度は完全に潜水すること。
    3) 動力規定:
     動力に電気モーターを使用する場合は、その内部の改造等は禁止する。
     使用電池は、単1形から単5形のアルカリ乾電池(公称電圧1.5V)2本とする。蓄電池は使用不可。
     ただし、乾電池3本が標準仕様の場合の市販製品を作品に用いる場合は、モーター規格を含めて組立説明書通りに
     製作することを条件に3本まで使用可能である。
     なお、故はぬまあん氏考案のペットボトル潜水艦に準拠した作品の場合は、単3形か単4形のアルカリ乾電池(公称電圧1.5V)
     なら4本まで使用可能とする。

    1.船体関連規定詳細

    ・通常の自動浮沈クラス(ペットボトルクラス以外)
    1)参加可能な船体
     自動浮沈機能を搭載している模型キットを完成させたものや玩具、自動浮沈機能を新規に作成搭載した自作、改造作品で、この競技規定に定められた動力や電池を搭載したものが競技参加できます。 また、水中モーターを推進用動力とする作品も自動浮沈するのであれば、このクラスに競技参加できます。 なお、このクラスでは利用する水中モーターのメーカーは問いませんが、市販品であることが条件です。

    2)船体寸法
     自動浮沈機能を搭載している模型キットや玩具の場合は、船体寸法に制限はありません。
     自動浮沈機能を新規に作成搭載した自作、改造作品の場合は最大全長600mm以内です。

    3)静止時姿勢
     全備静止時に、最低でも潜望鏡や方向舵、潜舵、安定板部分以外の船体の一部が水面上に出る浮力を有すること。 ただし、無改造の玩具で競技参加する場合は船体のどこかが水面上に出る浮力を有していればかまいません。
     ※全備:そのまま競技参加可能な状態、つまり、電池や推進用動力を搭載した状態をいう。

    ・ペットボトルクラス
    1)参加可能な船体
     船体はペットボトルを使用します。このペットボトルは市販の容器を1個以上必ず使用して下さい。ペットボトルの使用数は制限しませんが、船体の全長50cm以内である事が条件です。また船体は必ず塗装して下さい。この船体に自動浮沈機能を搭載し、競技では1回以上自動浮沈を行わなければ失格となります。

    2)船体寸法
     全長500mm以内です。

    3)静止時姿勢
     全備静止時に、最低でもペットボトル船体の一部が水面上に出る浮力を有すること。
     ※全備:そのまま競技参加可能な状態、つまり、電池や推進用動力を搭載した状態をいう。

    4) 下記リンクにはぬまあんさんが作成されたペットボトル潜水艦の作成方法を掲載しましたのでご参照下さい。
    はぬまあんさんのペットボトル潜水艦作成講座

    2.動力関連規定
    1)使用可能な推進用動力
     ペットボトルクラス以外の通常の自動浮沈クラスの場合の推進用動力は、ゴム、ゼンマイ、電気モーターのいづれか1種類を搭載して使用できます。ゼンマイ、電気モーターは1作品につき1個だけ使用できます。
     電気モーターの種類に制限はありませんが、キット指定以外のモーターを使用した場合には、使用できる最大電圧が制限される場合があります。
     尚、ペットボトルクラスの場合の推進用動力は、ゴム、ゼンマイ、電気モーターのいづれか1種類を搭載して使用できます。ゼンマイ、電気モーター(水中モーター含む)は1作品につき水中モーターも含め4個までで、内蔵外装どちらでもかまいません。

    2)使用可能な推進用補助動力
     推進用補助動力は使用できません。

    3)射出装置等の使用禁止
     スタート時の射出装置等の付加装置は禁止します。船体が複数に分離する構造の場合は、分離した船体全部がゴールインした時をもってゴールインとします。
     ※船体の浮上力を積極的に利用する構造やスタート方法及び、手で押し出す等の前進力を付与するスタート方法は射出装置等に該当します。

    4)推進用以外の用途のための動力等の搭載
     推進用以外の動力搭載は自由です。電飾の搭載、潜舵の自動動作用等のギミック駆動用動力の搭載は自由です。

    5)使用可能な推進用乾電池
     1.5ボルトの乾電池(単一から単五)を2本(ペットボトルクラスは4本)までを船体に内蔵して使用できます。水中モータ使用時は1本まで(ペットボトルクラスは4本まで)とします。この競技に於いては、前回のマンガン電池のみという規定は省かれ、内蔵する電池の種別は問いません。ただし、(童友社やアカデミーの潜水艦シリーズの様に)組立キット自体が4.5ボルト仕様である場合は、以下の2つの要件をすべて充たしている時に限り、キットの標準仕様の電池サイズの1.5ボルト乾電池を3本まで使用できます。
     ・推進用電気モーターが、組立説明書等の指定仕様通りであること。
     ・スクリューはキットのものをそのまま使用すること。
      (スクリューシャフトへの取付加工、表面処理、バランス採り以外の加工、改造を禁止します。)
    なお、推進用以外の動力のための電池の搭載には、特に制限ありません。

    3.加工改造規定

    1)船体加工改造規定
     特に制限はありません。

    2)動力加工改造規定
     推進用動力であるゼンマイ及び電気モーターへの加工、改造は一切禁止です。 自動浮沈機能を新規に作成搭載したゴム動力の自作、改造作品の場合は、使用できるスクリューの数を最大2つに制限します。

    ★ 競技における注意事項

     スタートからゴールインまでに最低1回は自動浮沈することが必要です。自動浮沈していない場合(浮いたままや沈んだまま)は失格となりますので、注意して下さい。
     自動浮沈は、次のサイクルで1回とします。
     「浮上状態でスタート->潜航->潜航完了->浮上->浮上完了」
     ・浮上状態:電源スイッチをオンにした全備静止状態。
     ・潜航完了:全体が水没した状態。
     ・浮上完了:最低でも潜望鏡や方向舵、潜舵、安定板部分以外の船体の一部が水面上に出ている状態。ただし、無改造の玩具で競技参加する場合は船体のどこかが水面上に出ている状態。
     ※1回目の潜航完了状態になる前にゴールインした場合は「浮いたまま」として判定されます。
     ※1回目の浮上完了状態になる前にゴールインした場合は「沈んだまま」として判定されます。(潜航完了後に限り適用する)

    ★ 競技参加登録(競技エントリー)方法
     参加申込時に自動浮沈クラスへ出場する旨と出品予定の作品名を明記して下さい。また、作品カードの競技欄の自動浮沈クラスにチェックを付加して下さい。

    ★ 栄誉賞
      最も速度の速かった作品に対して、フネカン委員会より「フネカン201X【自動浮沈クラスマスター】賞状」が授与されます。

    フネカンバナー