★フネカンカップ競技作品規定 | ||
★競技概要 フネカンで最速の水もの模型を決めるスピード競技です。水上または水中を走航する水もの模型であれば、動力の種類は問いません。あなたの最速の水モノ模型で勝負をして下さい。 ★フネカンカップ規定規定 作品規定: 過去に市販、配布された玩具や模型、又はそれらを基にした作品や自作の作品であること。 体正面に衝突対策用バンパーを必ず備えること。 動力規定:使用電池は、単1形から単5形のアルカリ乾電池(公称電圧1.5V)4本とする。蓄電池は使用不可。 1.船体関連規定詳細 1)参加可能な船体 模型キット製作品、完成品模型、玩具、完全自作の別は問わず、また、船体改造の有無も問いません。 2)船体寸法 模型キット製作品、完成品模型、玩具で船体全長の改造を行っていない場合は船体寸法の制限はありません。船体自作や船体全長の改造を行った場合は全長1350mm以内にして下さい。ただし、ゴム動力船には、一切の船体寸法制限がありません。 3)滑空船型と一般(排水船型)船型 フネカンカップでのブルーリボンクラス又は一般クラスへのエントリーは申告制です。 両クラスの基本船体としては下記の分類となりますが、排水量型船体であってもフネカンカップ一般クラスにおいて滑走(滑空)した場合は失格となります。ただしブルーリボンクラスにエントリーし、滑走(滑空)せず優勝した場合は有効となります。 滑走(滑空)船型 いわゆるモーターボート、レーサー、水中翼船、魚雷艇のように水面近辺を滑るように走航することを目的としたタイプの船型(フネカン的にはそういうイメージの船型も含む)。 タグボート等を除くモーターボートはほとんど全部当てはまる。 船底に滑走面を持ち、全速時と停止時では喫水線位置が大きく異なるのが特徴。チャイン部があることが多い。 ※チャイン(chine):∨型艇や平底船などの船型に見られる船底と舷側の境できる明確な稜線のこと。 一般(排水量型)船型 いわゆるボートでない「船」のように水を左右に掻き分けて進むように走航するタイプの船型。 艦のつく軍用水上艦、客船、貨物船、タンカー、フェリーのような水上艦船の船型のことで、滑走面を持たないので、全速時と停止時の喫水線位置がほぼ同じなのが特徴。ビルジ部をもつことが多い。 ※ビルジ (bilge):舷側につながる船底左右両側の湾曲部のこと。 一次的には船底形状などの形で滑走船型か排水船型かを判定しますが、形状は排水船型に分類されるものでも実走航で滑走する作品は滑走船型に分類します。 例えば、上陸用舟艇なんかは形状的には一応平底船として排水船型に分類されますが、模型では設計や大きさなどによっては滑走させることも可能だからです。 ちなみに滑走とはプレーニング(あまり水面に接触せずに走航する)状態をいい、ハンプ(半プレーニング:船体後半は常時水中につかりながら、船首を持ち上げて波を大きく起てて走航する)状態のことは滑走といいません。 なお、船底形状で一次的に滑走船型に分類される作品は滑走しなくても滑走船型となります。 実際に走行させないと滑走型、排水量型の判別が出来ない場合、もしくは疑わしい場合は昼食後の休憩後のフリータイムでチェックをし、エントリーを決定または修正して下さい。 また、当初ブルーリボンクラスはワンメイクとしていましたが、出走数によっては勝ち抜き戦と致します。 2.動力関連規定詳細 1)使用可能な推進用動力 推進用動力にはゴム、ゼンマイ、電気モーター、風力などの内、1作品に付き1種類が使用できます。 「参加作品規定」中の「参加動力作品規定」で禁止されている動力以外の動力であれば、基本的には使用できます。 ただし、自力走航しなければいけません。 ゴム、ゼンマイ、モーター等の搭載数に制限ありません。 参考:「参加作品規定」中の「参加動力作品規定」(抜粋) (2)内外燃機関等(グローエンジン、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、スチームエンジン、ジェットエンジン、ロケットモーター等)や圧縮空気、液化気体、気化反応、化学反応などの気体膨脹圧力を動力源とする機関(エアエンジンや炭酸ガスエンジンなど)でプール(走航場)に比べ明らかに出力過大になる要素を持つ動力を搭載した作品及び、オイル等で必要以上に水質を汚す作品の走航はご遠慮下さい。 (3)圧縮空気、液化気体、気化反応、化学反応などの気体膨脹圧力を利用し、推進剤(水等)を噴出させる反動推進系(ペットボトルロケットなど)はプールから飛び出す危険性が大きいため動力としての採用はご遠慮下さい。 玩具として市販された製品そのまま(玩具としてウォータージェットボートなどがあります。)の場合のみ参加できます。 (4)上記の規定に適合していても、プールから飛び出す危険性が大きい作品(水上から離水可能な性能を備えていると認められる飛行機等)は走航、及び競技参加はご遠慮下さい。 (5)組み立て説明書にポマード、マーガリン、バターなど熱に弱い物を防水グリスとして使用するような指示がある場合は、それを無視して、かわりにタミヤのセラミックグリスなどを使用してもらえると水質保持の面で助かります。展示するだけの場合でも、溶け出したバターなどで展示用スペースを汚さなように同様の処置をお願いします。 (6)当競技に於いて無線・有線による走航のコントロールは禁止します。 2)射出装置等の使用禁止 スタート時の射出装置等の付加装置は禁止します。船体が複数に分離する構造の場合は、分離した船体全部がゴールインした時をもってゴールインとします。 ※船体の浮上力を積極的に利用する構造やスタート方法及び、手で押し出す等の前進力を付与するスタート方法は射出装置等に該当します。 4)推進用以外の用途のための動力等の搭載 推進用以外の動力搭載は自由です。電飾の搭載、壁面衝突緩衝装置等のギミック駆動用動力の搭載は自由です。 5)使用可能な推進用乾電池 1.5ボルトの乾電池(単一から単五)4本(6ボルト)まで使用できます。マイクロ水中モーターの場合はボタン電池1個タイプを使用できますのでボタン電池1個のみ使用できます。たとえ、キット、模型、玩具の仕様が4本(6ボルト)を超えるものであっても、4本(6ボルト)までで競技参加して下さい。 なお、推進用以外の動力等のための電池の搭載には、特に制限ありません。 6)スタート時準備規定 ゴム動力やゼンマイ動力等、スタート前に巻き上げ等の準備作業が必要な作品は、スタート前に必要な準備作業を完了させておいて下さい。それらの準備作業が完了してない場合でもスタート時間を遅らせることはしません。 また、上記の巻上げ作業は、人力のみで行って下さい。電気モーター等の動力は使用できません。ただし、人力用の「巻き上げ器」は使用できます。 ゴムの「巻き上げ器」は人力駆動であれば、構造などは問いません。 なお、ゴムの交換は可能ですが、巻上げ済みのものとの交換はできませんので注意して下さい。 ★加工改造規定詳細 1)船体加工改造規定 特に制限はありませんが、フネカンカップでは今回からゴールイン前はゴール側への人員配置を行いませんので、ゴール側のプール内壁と競技参加作品との衝突は避けられなくなりました。 そのため、船首側にピアノ線やバルサ材等で作成したバンパー(緩衝装置)を必ず、装備して下さい。 ただし、船体自体がバンパー構造であるブリスター船体の作品はバンパーの装備は不要です。 そのかわり、ブリスター船体の作品にはU字ゴム等のラブレール(注1)を必ず、装着して下さい。 なお、バンパー、ラブレールともに破損、脱落等で本来の機能を果たしていないと認められる場合、次のスタート時までに本来の機能を回復していないと、その作品は失格となります。(決勝戦時の破損、脱落等を除く。) 注1:ラブレール(rub rail:舷縁材、防舷材、舷側ガード) 船の外周に線状に取り付けられる擦れ止めの緩衝材のこと。実船だとゴム、合成樹脂、木材、アルミ等で作られますが、模型ではゴム、ビニールが多いです。船の全周にわたり取り付けられる場合もあります。この競技ではゴム、ビニールなどの軟質樹脂を前面と側面全体に使用して下さい。後面は取り付けなくてもかまいません。 2)動力加工改造規定 かなりの高速な回転を伴う動力を付けることになりますので、プール内壁との衝突を利用した電源のオートオフスイッチの設置やプロペラガードの設置が望ましいでしょう。 ★競技参加作品の回収要員配置及び、競技中の沈没について 上記にも記載しましたが、競技参加作品がプールより飛び出してしまうことによる怪我の可能性を抑えるため、このフネカンカップでは、今回からゴールイン前はゴール側への人員配置を禁止させていただきます。 また、スタート後からゴールインまでの間に甲板部分がすべて水没し、その後、ゴールインまでに自力で浮上しない(甲板部分の一部分でも水面下にある)作品は「沈没」として失格になります。ただし、自動浮沈機能を持つ作品は自動浮沈機能動作中であれば、「沈没」とはなりません。 ★競技参加登録(競技エントリー)方法 参加申込時にフネカンカップへ出場する旨と出品予定の作品名を明記して下さい。また、作品カードの競技欄のフネカンカップにチェックを付加して下さい。 ★栄誉賞 最も速度の速かった作品に対して、フネカン委員会より「フネカン201X【フネカンカップマスター】賞状」が授与されます。 | ||
コース | ||